第7回「生命保険で節税はできません」

元気ですか~ 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

そういえば、このブログのタイトルは「なぜ、できる社長は保険で節税しないのか」でしたね。
スッカリ忘れていました。

ということで、今週は、保険のことを書いてみたいと思います。
皆さんは、依頼している会計事務所から生命保険を勧められたことはあるでしょう。
うちの事務所の場合は、先代からの伝統もあり、保険は全く取り扱っていません。

一般的な会計事務所は、保険を取り扱っており、貴重な収益源のひとつになっています。

かなり先進的な事務所の先生でも、収益の30%は保険の取扱い収入だと聞いて、
やはり儲かるものかなと思ったことがあります。

会計事務所は、お客様のサイフのなかを知っています。

財産内容も把握していますので、とても勧めやすく、
「これは節税になりますよ」なんて言われたら、入りやすいかもしれません。
私も一度は、保険の仕組みよく理解しようと思い、
勉強したことがありますが、判らないようにできていますね。
友人の会計士が、以前に保険会社のデューデリジェンス(純資産調査)をしたときに、
「山崎さん! 保険会社の仕組みを知れば、保険かけるのがアホらしくなりますよ」
と言っていました。

掛け金の半分は保険会社が自分のものとして使ってしまう仕組み
になっているそうです。

彼はほとんど生命保険に入っていませんし、私も必要最低限の保険にしか加入していません。

入院給付金は入院の際にはとても助かりましたので、これは必須とは思っています。

保険にかけるよりも、自分で貯蓄していた方がましと、つい思ってしまいます。

日本人は世界中で一番、保険が好きと言われます。

生命保険に入っていても、定期保険だったら、例えば70歳なったら残っているのは、
わずかな終身保険だけということになります。

保険をかけすぎて、老後のお金が残っていない年配の方を身近に
たくさん見てきました。

究極的には、保険会社が倒産すれば、これまた何も残りません。

リーマン・ショックのときに世界最大の保険会社のAIGは実質的に倒産しました。

なぜか、救済されています。

リーマンブラザーズが倒産で、どうしてAIGが救済されたのかはずっと疑問でした。

11月1日に発売されたベンジャミン・フルフォードさんの『図解 世界を牛耳る巨大企業』を見て、初めて納得できました。

結論だけを言うと、ゴールドマン・サックスを救済するためだったそうです。

決して保険をかけている人を保護するためではなかったということです。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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