第379回 映画『サウンド・オブ・フリーダム』 

映画

2023年米国映画です。監督・脚本はアレハンドロ・モンテベルデ、製作にはメル・ギブソンも名を連ねています。主演はジム・カビーゼル(「パッション」)です。「この話は事実に基づく」のクレジットから始まります。「エンドロールの後にジム・カビーゼルからのメッセージがあります」と案内があります。

可愛い姉と弟に女性のスカウトがやってきて、お父さんにオーディションを受けるように勧めます。お父さんは二人を指定された場所に連れて行き、ドアの前で親はここまでと言われ、19時に迎えにくるように言われます。中に入って姉と弟は、他にも子どもたちがおり、一人づつ写真を撮られていきます。指定された時間にお父さんが迎えに行くと、もぬけの殻となっていました。ゾーッとする出だしです。

その後、実際に子どもたちを誘拐する映像が写されます。乱暴に車に無理矢理乗せたり、寝ている赤ん坊を何気なく連れ去ったりとムチャクチャです。この映画は、児童誘拐、人身売買、性的虐待といった、国際的性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すため、過酷なミッションに挑んだ実在の人物ティム・バラードの闘いをもとにした衝撃の物語となっています。

全世界累計興行収入は2億5000万ドルを突破し、2023年の全米映画興収ランキングのトップ10に入り、大ヒットとなっています。ジム・カビーゼルが、バラード本人の職務に同行して役づくりに励んだそうです。

映画最後のクレジットでは、子どもの奴隷は奴隷制度が法的に認められいた時より多く、数百万に上ると告知しています。最後のメッセージは、3分前からカウントダウンが表示され、主演カビーゼルから、この児童売買への解決に立ち上がって欲しいとの熱いメッセージです。まさに現代の闇を描いた映画です。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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福岡市東区箱崎の公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所
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