第384回 映画『ファイト』

映画

電流爆破プロレスの大仁田厚のドキュメンタリーです。キャッチフレーズは「邪道」ですので、さすがにFMWのプロレスは観戦経験がありません。しかし、66才の大仁田に感銘しました。いまだに電流爆破をやっていることに驚きます。

確か、引退したハズでしたが、なんと7回も引退しています。16才で全日本プロレスに入団し、ジャイアント馬場さんの付き人を5年間したそうです。舞台挨拶のトークで、付き人時代、馬場さんのババ(うんち)を流す話が爆笑でした。身長209㎝とデカいので、ババもでかく、割り箸で細かく裁断しなければ流れなかったそうです。

左膝蓋骨粉砕骨折して、28才のときに1回目の引退をして全日を退団します。芸能活動後、32才のときに、手元にあった全財産5万円でFMWを設立します。これも舞台挨拶での話ですが、当初はレスラー20人に対して、当初は観客が5人しかいませんでした。リングは4面ありますが、1面に5人が固まって見ていたそうです。試合終了後、腰の曲がったお婆ちゃんから「一所懸命にやったら大成するけん」と励まされます。その後、電流爆破プロレスで何万人も動員するようになります。

映画には懐かしいターザン山本さんが出ていました。5年ほど、事務所で文章講座を毎月してもらっていました。NLの基盤を作ってくれた方です。10年以上振りに拝見しましたが、相変わらず派手で元気そうで安心しました。

81才のグレート小鹿がリングに復帰したのには驚きました。ガンの手術を3回もして、当然、身体はボロボロです。医者が待機しているなか、電流爆破をやってのけました。大仁田は電流爆破プロレスで通算1,500針縫っているそうです。

トークショーはサービス精神旺盛で40分も語ってくれました。爆笑の連続でした。サイン会も写真撮影もフランクで、さすがに苦労人は違うと感じ入りました。映画のクレジットタイトルの後、ターザン山本が「アントニオ猪木さんは自分の後継者は新日本プロレスにはいない。大仁田厚と思っていたはずだ」とコソッと勝手なことを言っていました。

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