第299回 書評『イベルメクチン』大村智編著

書評

「第一章 古くて新しいイベルメクチン物語」は、イベルメクチンを開発された大村智先生が書かれています。第二章以下は、7名のドクター等により、新型コロナに対するイベルメクチンの有効性について、学術論文、臨床結果を基に記述されています。

大村智先生は、イベルメクチンがオンコセルカ症(河川盲目症)、リンパ系フィラリア症等の撲滅に多大な貢献をしたとして、2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。アフリカではオンカセルカ症対策として1年に1回、配られています。1億2千万人が恩恵を受けています。イベルメクチンの基となったエバーメクチンは、大村先生が1974年に静岡県伊東市川奈にゴルフに行った際に、ゴルフ場近くで採取した土壌の中にあった放線菌が産出する化合物だったそうです。ノーベル賞受賞を記念をしての論文では、論文の一番終わりの部分で「このイベルメクチンは、抗がん作用、あるいは抗ウィルス作用、特にフラビウィルスの増殖を阻害する」報告があると紹介されています。

九州大学医学部は、イベルメクチンが肝内胆管癌の治療薬になりうることを発見しています。肝内胆管癌といえば、私が39才のときに九大病院第二外科で告げられた病名です。2週間後に腫瘍の場所が移動して、胆管結石の誤りであることが判り、命拾いしました。今年の1月28日のニュースでも、イベルメクチンを投与したマウスの実験で、ガン細胞の増殖が3分の1に抑制されたと報道されていました。

コロナの高熱で苦しんでいる知人に渡したら、翌日にはスッカリ熱が下がり、ビックリしていました。ワクチンの副反応、ワクチン未接種へのシェディング(伝播)にも効果があるようです。自分自身も服用していますが、身体そのものが改善してきたという実感があります。大村智先生に感謝!です。

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