第389回 NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』

映画

司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、日露戦争とその時代を生きた明治の青春群像を描いた『坂の上の雲』。原作は未読です。
スペシャルドラマとして、2009年12月、2010年12月、2011年12月に13回にわたり放送されていました。1回90分を1回44分に分割して全26回として、日曜日23時からの放送で2024年から2025年3月9日まで再々放送されてました。私はNHKオンデマンドで90分版を観ました。

松山に生まれた3人の男、バルチック艦隊を破る作戦を立てた秋山真之(本木雅弘)、ロシアのコサック騎兵と対等に戦った秋山好古(阿部寛)、そして俳句・短歌の革新者となった正岡子規(香川照之)の物語です。松山での幼少期から日清戦争を経て、日露戦争を描いていいます。時代的には西郷さんの西南の役からわずか17年後に日清戦争、その10年後に日露戦争です。マサばあちゃんから日露戦争に勝った時の日本の熱狂振りを聴いていました。

日露戦争といえばバルチック艦隊を破ったことが有名で、それくらいしか認識していませんでした。ところが、その前のロシア旅順要塞の攻防、203高地の肉弾戦がいかに凄まじくギリギリの戦いであったかを知りました。この戦争で負けていれば、その後の日本の発展はあり得ず、日本の予算の半分をかけて、貧困と戦いながらの激闘です。

子規の妹・律に菅野美穂、真之の妻・季子に石原さとみ、好古の妻・多美に松たか子、東郷平八郎に渡哲也、高橋是清に西田敏行、伊藤博文に加藤剛など俳優陣はさすがにNHKで豪華です。15年前の撮影なので、皆さん若いです。

散歩中にiPhoneで観ながらでしたが、バルチック艦隊を撃破したところなど、思いっ切り感動しました。歩兵戦では最後に北海道の部隊が活躍します。『ゴールデンカムイ』では日露戦争での生き残りが暗躍しますが、話が繋がりました。

司馬遼太郎はあまり好きではなく、読まず嫌いでしたが、原作は読んでみなければいけません。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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福岡市東区箱崎の公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所
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