第42回「率による経営を目指そう!」

岩佐さん元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

数年前に、元週刊ダイヤモンド編集長の岩佐豊さんに、事務所で講演をして頂いたことがあります。

社長まで勤め上げられた方です。

ここ最近、「週刊ダイヤモンド」を購読していますが、今は紙媒体でも見れるし、ネット上で、いつでも見れるので、とても便利ですね! 更に過去のバックナンバーからの検索までできます。

また、先日、最終回の視聴率が42%だった半沢直樹の小説は「銀翼のイカロス」として現在も連載中です。

JALがモデルのようです。

その岩佐さんが講演のなかで、率の経営を目指しましょうと言われたことがとても印象的でした。

経常利益で20%を目指すべきと強調されていました。

平成25年3月期の有名企業の決算書を見てみますと、トヨタ自動車は売上高22兆円に対して経常利益1兆4千億円で、経常利益を売上高で割った経常利益率は6.3%です。

1兆円の利益と聞くと気が遠くなりそうですが、経常利益率では10%に届きません。

同じく、平成25年3月期の決算では、ソニーが3.6%、前期は赤字であり、かつての面影がなくなりつつあります。

稲盛和夫会長の京セラは前期9.7%、当期7.9%の経常利益率で、さすがです。孫正義さんのソフトバンクは、経常利益率が前期17.9%、当期19.3%で、岩佐さんが言われる経常利益率20%に迫っています。

中小企業の場合も、経常利益率10%を目指しましょう。
率で考えれば、自分のところは小規模だからという言い訳はできません。

金額だけで利益を考えていると、すぐにその半分は税金と連想し、圧縮しようとしてしまいます。

中小企業で経常利益で10百万円も出せば大騒ぎということになりかねません。

しかし、率で考えれば、売上1億円であれば、経常利益10百万円で10%の利益率ですから、

特段驚くこともなくなります。そうすると、キャッシュも貯まっていくことになります。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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