今月より再開しました「マネーファイト!」。
第1回は、お金を残す経営です。
収益性の高いビジネスをしている社長さんでも、
意外とお金が残っていないことが多々見受けれます。
ランチェスター経営の竹田陽一先生は、
決算書の純資産(自己資本)が、
経営した年数だけ貯まっていかないといけないと仰っています。
純資産が増えるということは、
利益剰余金が増えていくことです。
毎期、利益を計上していかなければ利益剰余金は貯まりません。
利益剰余金が貯まるということは、
直接的には現金・預金が貯まるということです。
一方、利益を計上すれば、
その分税金は発生します。
ですから、逆説的ですが、税金を払わなければお金は貯まりません。
会計帳簿を見なくても、
今年は儲かったか、損したかは、
預金通帳の残高をみれば、ある程度わかります。
預金残高が増えていれば儲かっているということであり、
反対に預金残が減っていれば損しているということです。
実際には、借入金の返済があったり、
売上を計上しても売掛金で残っていたりして、
キャッシュフロー的には一概にはいえませんが、
究極的には利益を計上するということは、
お金が増えているということです。
増えた現金から、税金を30~40%支払うことになります。
例えば、税額がゼロであった場合、
一見、得をしたように思えるかもしれませんが、
言葉を変えれば、要はお金が増えなかった、
またはお金が減ってしまったということです。
稼ぎ力のある経営者は、利益を出してお金を貯めていきます。
その増えたお金を、本業以外のものに投資をすると、
結果、お金をなくすことになります。
メディアではほとんど問題にしていませんが、
日経平均株価は17,427円(平成27年9月8日現在)と、
いつの間にか、2万円を大きく割っています。
世界経済恐慌に突入しています。
こういう時こそ、現金、現物をしっかり守っていきましょう。