第29回「会社の内部にお金は落ちていない。

元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

3月決算の提出がやっと終わったところです。
今までは、連結納税は事務所作成のエクセルでしていましたが、
別表の改正が多く、税務署に問い合わせると、法人税の別表は100枚、
うち連結納税の別表が50枚と聞いて、エクセルは諦めました。

新たに連結ソフトを導入しましたが(15万円くらいの廉価なもの)、

操作方法で戸惑い、個別帰属額の計算が2転、3転してなかなか大変でした。

ちーちゃんのブログにも書いてありましたが、何度も修正し、心が折れたそうです。
傍目には全くそんなことを感じさせず、
「いや~、ちーちゃんは強いな」と感心していました。

決算書が出来上がって、打合せをする際に、感じることですが、
いくら数字をいじって、利益は増えても、当たり前のことですが、
現金・預金のキャッシュは増えません。

会社の内部に現金は落ちていません。

キャッシュはあくまで外部から稼いでこなければなりません。
社長が、一生懸命、決算書を分析しても、現預金は変化しません。

逆に、あんまり熱心に決算書を分析し、これもいらない、あれもいらないと経費を削っていって、
売上に貢献している経費まで削減し、結果的に売上まで減ってしまったということは
ママあります。

以前に、ホテル会社の監査をしているとき、経理部長が支配人にエントランスの生花を
作り物の花に変えたらどうかと提案しました。

それに対して、懇々とこれはお客様が目にするものだから削減すべき経費ではないと
諭されたそうです。

社長の目は外部を向いているべきで、内部に目を向けても、売上、利益は減少していきます。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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