こんにちは。福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。
ブログを始めて、
「『現金を出さずに経費をつくる』???その極意を知りたい瀧山でした」とのメッセージを頂きました。
ありがとうございます!
読んでもらっているとの反応があれば励みになります。
さて、その『現金を出さずに経費をつくる』ですが、前回は社長勘定(社長からの借入金)を使っての業績改善?を書きまして、
脱線してしまいました。
社長勘定があると後々の節税に役立ってきます。
まずはこの社長勘定の作りからいきましょう。
普通は、社長勘定、また関係会社間の債権債務は、実際にキャッシュが動いた結果、残っています。
当たり前と言えば、当たり前のことです。
ですから、社長勘定のような債権債務を作りましょうといっても、
そんなお金はないし・・・ となります。
これは、ある新規先で実際にあったことですが、社長に対する未払金が多額に残っているのに驚きました。
収益性の高い会社ですので、社長から資金を調達する必要はない会社です。
決算書をみると、未払金が毎期積み上がっています。
不思議に思い、その中身をみると、相手勘定は役員報酬です。
その会社としては、法人税を払いたくない一杯で、経費を一生懸命作ったつもりで、必要以上の役員報酬を計上し、余ったものが未払金として残っていました。
そうすると、確かに法人税は限りなくゼロに近づきますが、
所得税は最高税率になり、法人税・住民税よりも所得税・住民税の率の方が10%も高いということになっていました。
頭かくして尻かくさずのようなものです。よけいにお尻が出ています。
節税とは言っても、お金に色はないのと同じように、税金に色はありません。
法人税、所得税、消費税、そして相続税と総合的に判断しなければなりません。
しかし、この会社にあるヒントがありました。
それはまた来週に!