第28回「税金対策をしない方がお金が貯まる?

元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

今年度の決算では、黒字に転換した会社さんが多々見受けられます。
前期までの繰越欠損金が十分にある場合は、当期の納税の心配はありません。

予想以上の利益が出るとなった場合、慌てることがあります。
そこで安易に保険に加入したり、車を購入したり、あるいは中洲で豪遊したりということをしてしまいます。

また、高額なコンサルタントフィーを払ったり、高額セミナーに出たり、
高額な教材を購入したりする例もたまに見受けます。

そうすれば、確かに税金は圧縮されますが、同様にお金も残りません。

実効税率を40%とすると、10百万円の利益が出た場合、
4百万円の税金を払えば6百万円残りますが、無駄な税金対策により利益をゼロにすると、
確かに税金はゼロになりますが、残るお金もゼロです。

こんなことを繰り返していたら、何年たっても、会社にお金は残らず、
利益剰余金はほとんどゼロの状態です。積み上がったものがありません。

いざ本当に資金が必要なときに、銀行から借入れてなければならなくなります。

一旦、銀行から借り入れを起こすと、特に運転資金を借り入れたときには、
なかなか減るものではありません。

例えば10百万円借りたならば、不動産投資のように、対応する減価償却がある場合はまだましですが、通常は税金分を加えた17百万円の利益を計上しないと返済できません。

17百万円から40%分の税金7百万円を差し引いて、やっと10百万円手元に残ります。

税金を圧縮するために、キャッシュを出さないで節約する方法を勧めていますが、
資産を持っていない場合は、節税のための材料があまりありません。

年度ごとに10百万円の自己資本を増やしていけば、
10年たてば1億円の自己資本となります。

毎期、純資産が増える経営をしましょう。

第28回「税金対策をしない方がお金が貯まる?

元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

今年度の決算では、黒字に転換した会社さんが多々見受けられます。
前期までの繰越欠損金が十分にある場合は、当期の納税の心配はありません。

予想以上の利益が出るとなった場合、慌てることがあります。
そこで安易に保険に加入したり、車を購入したり、あるいは中洲で豪遊したりということをしてしまいます。

また、高額なコンサルタントフィーを払ったり、高額セミナーに出たり、
高額な教材を購入したりする例もたまに見受けます。

そうすれば、確かに税金は圧縮されますが、同様にお金も残りません。

(さらに…)

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