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馬渕睦夫『日本を蝕む 新・共産主義』 第277回

元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫さんの新刊です。ウクライナ情勢を見聞する過程で、馬渕さんの存在を知りました。1946年京都府生まれで、京都大学法学部3年在学中に外部公務員上級試験に合格し、1968年に外務省に入省しています。2011年3月に65...
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書評『生涯弁護人』弘中惇一郎 第274回

弘中惇一郎弁護士の『生涯弁護人 事件ファイル①』『同②』です。2冊の表紙に載っている写真を見ても、世間では極悪人とされている人たちです。元厚労省官僚の村木厚子氏、野村沙知代さんなどは意味合いが違いますが、いずれも弁護を引き受けた弘中弁護士の...
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書評『世界は「関係」でできている』 第273回

量子力学の理論物理学者カルロ・ロヴェッリの一般読者向けの『時間は存在しない』に続く新作です。前著では「量子力学は、物理的な変数が粒状であること(粒状性)と不確定であること(不確定性)とほかとの関係に依存すること(関係性)、この三つの基本的な...
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書評『嫌われた監督』 第270回

今年の日本シリーズはヤクルトVSオリックスで、ソフトバンクホークスはクライマックスシリーズさえも出場できず、ひいきのチームが出ていないとこれだけ興味がわかないものかと思えるくらい、全くの無関心でした。 替わりにと言っては何ですが、中日ドラゴ...
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書評『岸惠子自伝』 第264回

日経新聞に岸惠子さんの「私の履歴書」が昨年、2020年5月に連載されていました。とても興味深く読んでいました。「履歴書」は経済人よりも芸術系の人が興味深いです。今年の5月は吉行和子さんでしたが、実兄の吉行淳之介さんも登場し、お母さんは朝ドラ...
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書評『岸惠子自伝』 第264回

日経新聞に岸惠子さんの「私の履歴書」が昨年、2020年5月に連載されていました。とても興味深く読んでいました。「履歴書」は経済人よりも芸術系の人が興味深いです。今年の5月は吉行和子さんでしたが、実兄の吉行淳之介さんも登場し、お母さんは朝ドラ...
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書評『黒牢城』米澤穂信 第261回

著者の米澤穂信はミステリーのイメージが強い作家です。『満願』『王とサーカス』で2015年、2016年と2年連続でミステリーベストテンの1位となっています。その年のベストワンは国内・国外と読むようにしていますので、この2冊とも買いましたが、短...