第76回「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

IMG_3714元気ですか! 福岡の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

タイトルはマイケル・ムーアの新作映画です。ブッシュ大統領を批判した「華氏911」(カンヌ映画祭パルム・ドール賞)、米国の医療問題を扱った「シッコ」、「キャピタリズム~マネーは踊るから」などのドキュメンタリー映画で有名です。

今回は、ベトナム・アフガン・イラクなどの侵略戦争の結果、全く良くならない米国。米国防総省からの要請で、ムーア自らが「侵略者」となって、世界各国のいいもの(制度など)を持って帰ってくるという設定です。

イタリアでの労働環境、フランスの給食制度、フィンランドの教育制度、スロベニアの大学教育、ドイツの労働者、ポルトガルの麻薬合法化、ノルウェーの刑務所、アイスランドの男女平等、そして北アフリカのチェニジアでの「アラブの春」を取材していきます。

日本に住んでいるので、日本ほどいいところはないと思っています。ところが、これらの映像を見てビックリ!です。日本がいかに世知辛く住みにくいかが知らされます。

例えば、イタリアでは1年間の有給休暇は8週間! 会社の昼休みは2時間。ドイツでは1週間の労働時間は36時間で、14時には帰宅。それもベンツ、フォルクスワーゲンなどでの取材です。ストレス過多の処方箋が出されたら、無料で温泉に3週間滞在できます。

スロベニアの大学は学費無料! 若者に借金を負わせない方針です。奨学金を返済しないといけない日本の大学生とえらい違いです。

驚いたのが、ポルトガルでは麻薬を合法化しています。ここ15年間、麻薬の逮捕者はゼロで麻薬の使用率が減っています。法律は人間の尊厳を守るためのものであるとします。

ノルウェーの刑務所では、牢屋ではなく一軒家に普通に住んでいます。鍵も自分が持っています。ところが世界で最も再犯率が低いという結果が出ています。看守は100人の受刑者に対し4名しかおらず、銃も携帯していません。

いろいろと考えさせられました。世界は広く、世界各国に学ぶことはたくさんありますね。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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