『西郷隆盛とイルミナルティの秘密戦争』 第191回 

元気ですか! 福岡市天神の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

太田龍著の『西郷隆盛とイルミナルティの秘密戦争 「日本殺し」の真犯人を見つけた!』を読みました。今年はNHKの大河ドラマ「西郷どん」の年で、最初は観ていましたが、違和感を感じて、早々に観るのを止めてしまいました。

また、最近は西郷さんを貶めるような本が出版されており、首をかしげていました。父が西郷さんのファンで、隆盛の「隆」を一字もらっていることもあり、若い頃からの愛読書の一つが「西郷南州遺訓」です。

この本を読んで、最近の疑問が氷塊しました。やはり、西郷さんは偉かった!と、改めて認識しました。著者の太田龍氏(1930年〜2009年)は生前、一度講演会でお見かけしたことがあります。

2009年に亡くなっていますが、その未刊遺稿を2018年に出版したものです。太田龍氏は、いわゆる陰謀論の碩学です。今回、この本を読んでみて、知識の広さ、深さに驚かされました。日本だけではなく海外の文献にも詳しく、人類の出発点とするシュメール文明までさかのぼり、歴史、世界の情勢を解き明かしていきます。

明治維新については玉石混交の情報があります。加治将一の『あやつられた龍馬』には明治維新を「フリーメーソンが演出した革命である」との文を紹介し、この見解自体は正しいとします。ただ、加治将一氏自体がフリーメーソンであることを公表しています。同様に司馬遼太朗もフリーメーソン側からの史観であり、「西郷は腑抜けになった」との見方です。

太田氏はその見解とは真逆で、西郷さんだけは、何としてもフリーメーソンの言うことを聞かない。そこで西南戦争で西郷さんを葬ったことを、幅広い知識、思想、文献を用いて述べていきます。日本民族の代表としての西郷隆盛を解き明かしています。

 

 

 

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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