第121回 経済学と貨幣(マネー)

元気ですか! 福岡市天神の公認会計士・税理士の山崎隆弘です。

公認会計士試験で、当時、必須だった経済学はマクロ経済学・ミクロ経済学と分かれていました。いわゆる基本書とTACのオタクな経済学問題集で勉強していてました。

ゴールデンウィーク中の読書で、その経済学そのものがインチキだった?という疑問が湧いてきました。『公共貨幣』(山口薫著)によれば「アダム・スミスから始まる過去250年にもわたる経済学は、マネー(貨幣)をその研究の対象としてこなかった。マネーがタブー視されてきたのである」とあります。そもそもこのブログのタイトルは、まさに「マネーファイト」ですが、マネーそのものがインチキだった?という疑いです。

『マルクスもケインズも触れなかった嘘まみれ世界金融の「超」最大タブー』(安部芳裕・天野統康著)にはアダム・スミスの古典派経済学、マルクス経済学、ケインズ経済学、ミルトン・フリードマンのマネタリズムいずれも、銀行だけが通貨を創り出せる「信用創造」から目をそらせるために役割を果たしたとあります。

天野統康氏は『世界を騙し続けた詐欺経済学原論「通貨発行権」を牛耳る国際銀行家をこうして覆せ』『世界を騙し続けた政治学原論〈政「金」一致型民主社会〉へのパラダイム・シフト』の2冊で詳しく「通貨発行権」のカラクリを解説しています。

これらの考え方は、90年代に日銀研究所に勤務し、今は英国のサウサンプトン大学教授のリチャード・A・ヴェルナーの『円の支配者』『謎解き!平成大不況―誰も語らなかった「危機」の本質』『虚構の終焉―マクロ経済「新パラダイム」の幕開け』での理論に基づいています。

目からウロコとはこのことです。もう少し詳しく勉強してみたいと思います。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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