第46回「NISAのことをもう少し詳しく!」

株2元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

NISA(配当所得及び譲渡所得等の非課税措置)が来年から始まります。

この非課税措置の適用を受けるためには、金融商品取引業者等に非課税口座を開設し、非課税管理勘定を設定する必要があります。非課税口座開設の申請手続は、平成25年10月1日から開始されています。

口座開設の年の1月1日に20才以上であれば、この制度を利用することができます。

口座開設可能期間は平成26年から平成35年まで10年間で、各年分ごとに1非課税管理勘定が設定できます。1非課税管理勘定で100万円まで投資できます。

保有期間は最長5年間ですので、非課税投資総額は100万円×5年間で最大500万円となります。未使用枠は翌年以後繰越不可です。

例えば、平成26年から100万円づつ投資したとして、6年目に新たな非課税管理勘定への移管による継続をしたとします。平成35年まで設定可能ですので、投資した500万円をそのまま持ち続けたとすると、平成35年まで500万円、その後1年ごとに100万円づつ解約していき、平成39年の100万円で終わりです。

朝倉慶さんは、今後のインフレに備えて、政府が用意したインフレ対策であると講演で言っていました。途中で売却すると、売却部分の枠は再利用不可となりますので、一旦持ったら、そのまま持ち続けることが大事です。

現在、株は上昇のトレンドなので、期限がきたときに、売却すればインフレ後に備える資金になるとしています。

1年間で100万円が限度なので、これは贈与にも使いやすいですね。暦年贈与では年間110万円まで無税です。

20才以上であれば、1年間に100万円づつ贈与して5年間で500万円贈与します。解約時に上がっておれば、より多くの資産を残すことができます。さらにこれは非課税ですので、まるまる残ることになります。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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